生ものに付き本日中にお召し上がり下さい♪
牧野と付き合いだしてから、初めての俺の誕生日。
去年の俺達は、まだ普通の友達で、俺の片思いだった。
誕生日なんて興味ない俺は、牧野と知り合うまでは、総二郎たちに誘われてもどこへも行かず一人で過ごしていた。
牧野と知り合ってからは牧野が参加するならと、総二郎たちの誘いも断らなくなった。
去年は何してたっけ?
ああ、そうだ、朝まで飲んでたな、場所は確かなぜだかあきらんちの東屋?だったような・・・。
今年は二人で過ごしたい、そう思って、総二郎とあきらにはきつく言ったけど、本当に大丈夫かな?不安だ・・・。
俺と付き合いだす前から家に遊びに来ていた牧野は、使用人たちともすっかり打ち解けていて、
牧野が来ると喜んで迎えていた。
誕生日には腕を振るうねって張り切って、誕生日は今日だというのに、昨日も準備に来ていた。
シェフたちとなにやら相談をしていたらしい。
俺としては、牧野が作ってくれるものだったら何でも美味しく食べれるから
そんなに気合入れなくてもって思うんだけど・・・。
というわけで、昨日も今日も、牧野は家に来ているのに、俺はかまって貰えず、一人で部屋にいたりする。
暇だから、覗きに行ったら追い返された・・・。
もう少し待たされたら寝てしまうかも、と思い始めた頃、数々の料理が運ばれてきた。
ダイニングで食べようという牧野の提案は俺がきっちり断った。
俺の誕生日だよ?誰にも邪魔されないで二人で祝いたい。
テーブルセッティングが終わり、ワインで乾杯・・・をしようとした俺達の耳に、大人数と思える足音が聞こえてきた。
「おっ!間に合ったな、俺達も参加するぜ」
「なかなかうまそうじゃん、もしかしてつくしちゃんの手作りかぁ?」
「つくし、美味しそう!あっ!食べ物もきちんと持ってきたから、大丈夫だよ、あたしはつくしの食べるけど」
「花沢さん、そんな顔で睨まないで下さい、きちんとプレゼントも用意してきましたから」
あきら、総二郎、大河原、三条だ。
やっぱり・・・嫌な予感が当たってしまった。
思わず大きなため息をついた俺に牧野が追い討ちをかけた。
「みんなでお祝いしたほうが花沢類も嬉しいよね?
あたしが誘ったときみんな来れないっていってたのに、どういう風の吹き回し?」
不思議そうな顔であいつ等を見る牧野。
このスーパーウルトラ鈍感女!!!
俺の不機嫌さを無視して宴会は始まった。
二人で食べるには多すぎた食材も、この大人数、あっという間にきれいになった。
それでも、大河原が持ってこなかったら足りなかったかも・・・。
まぁ、大半が大河原が食べてたんだけどな・・・。
牧野も細い割にはよく食べるほうだと思ってたけど、大河原のほうが凄い、見ていて食欲が減退した・・・。
飲んでいたワインも空になった、もうそろそろお開きか?と思った俺にあきらが声をかける。
「もう少し飲もうぜ、飲み足りねえ、類んとこのワインセラーいって選ぼうぜ」
まだ飲むの?もう俺眠いんですけど・・・。
そんな顔の俺を無視して総二郎も頷いた。
ふーっ、仕方ないな、俺は重い腰をあげて、二人とワインセラーへ向かった。
確かにうちのワインセラーには種類がたくさんあるけどさ、別にそんなに悩まなくてもいいんじゃない?
もうしこたま飲んでんだから、何飲んでも味の違いなんてわからないと思うけど・・・。
これでもないあれでもないと、二人は選んでいる。
20分近く悩んで、選んだワインはたった2本・・・。
もう少し持っていったほうがいいんじゃないって俺の意見は無視されて、黙ってワインを持たされた。
二人はなぜだか同時に電話が掛かってきて、話し終えてから戻るという。
また、女からの電話だな・・・そう思って俺は一人で部屋に戻った。
持ってみると、部屋はなぜだか真っ暗で・・・人の気配がしなかった。
停電てわけじゃないのは、廊下の明かりでわかってる。
じゃあなんで・・・。
電気のスイッチを押してみると・・・誰もいない・・・いや、ベッドの上が盛り上がっているような・・・。
そばに行くと、そこには真っ赤な顔をして眠る牧野・・・。
きれいに片付けられたテーブルには手紙らしき紙と小さな箱。
手にとって開いてみた。
<誕生日プレゼントだ、楽しめよ!箱の中には男のエチケット入ってんかんな!
総二郎&あきら >
<類くん、誕生日、おめでとう!滋ちゃんと桜子からのプレゼントはつくしに着せてあるから、楽しんでね♪
滋 >
<花沢さん、お誕生日おめでとうございます!きっと喜んでもらえると思っています!
色気のない先輩をコーディネートするのは苦労しましたけど、桜子の自信作です。
抵抗させない為に、少し強いお酒飲ませたら、寝ちゃいました・・・けどすぐ覚めると思いますので・・・。
あっ!万が一、目が覚めて着替えるって駄々をこねたら困りますので、先輩のお洋服は持ち帰らせて頂きます♪
桜子 >
そーゆうわけか・・・。
だから、時間かけてワイン選んでたわけね・・・。
三条のコーディネートって・・・・・。
牧野に掛かっているシーツを起こさないように剥いで見ると・・・そこには・・・。
黒の透けたベビードールを着た牧野がいた。
俺は目のやり場に困って、もう一度シーツをかけた。
かけた時に何かが落ちた・・・。
<生ものに付き本日中にお召し上がり下さい>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あいつら・・・。
俺だって男だし、牧野とそうなりたいって思ってはいるけど、こうお膳立てされてそうなるのは・・・。
とにかく、牧野が起きるまで待とう、起きたら俺の服着せてやってもいいし・・・。
・・・・・・・・・・・・・・2時間がたった・・・牧野が起きる気配はない・・・・・・・・・・。
男の部屋でそんな安心して寝てもいいもんかね、牧野の顔を覗きながら俺は思う・・・。
悔しいから鼻をつまんでみた・・・ぷっ、苦しそう・・・眉間に皺が寄った・・・起きるかな?
・・・・・起きないな。
しょうがない、先に寝てたのは牧野だしここは俺のベッド、今日の牧野はあいつらからのプレゼントだと言うし、
抱きしめて眠るくらいいいよな・・・。
牧野の体を抱きしめながら、俺は眠りに落ちた。
なかなか寝付けなかった上に牧野の叫び声で起こされた。
「は、花沢類、な、な、なんであたしたち一緒に寝てるの???」
頭の中に?マークを浮かべながら真っ赤になる牧野。
「プレゼントらしいよ」
「?」
俺は事実を伝えただけだけど・・・牧野には意味不明か・・・。
「ねぇ、牧野、自分がどんな格好してるかわかってる?」
俺に言われて、自分の体を見た牧野・・・。
「あ、あ、あたし、なんでこんな格好してるの?ま、まさか・・・」
腕で上半身を隠しながら慌ててる。
「だから、それがプレゼント」
「へっ?」
せっかくな格好してるのにまぬけな返事をする牧野。
「三条プロデュースの牧野が俺へのプレゼントだってさ」
必死になって考えてるな・・・笑える・・・。
「そ、それって・・・」
「うん、牧野が考えている通りだと思うよ。お膳立てされてそうなるのもって思ったし、なにより牧野起きないしね・・・
俺寝不足だよ、そんな格好で横に寝られたら」
俺の話を聞いて、もしかしてホッとしてる?それはそれでおもしろくないな・・・。
「でも、起きたらしいから、プレゼント頂いちゃおうかな?」
脅かすつもりで押し倒した。
でも、真っ赤になった牧野の瞳が潤んでて、気づけば唇にキスを落としてた。
そしたら、なんだかもう止まらなくなってしまって、そのまま牧野を愛してしまった。
牧野の寝顔を見つめながら
あいつらの思う壺かも・・・まぁ、それもいいかと俺はひとりごちた。
fin
■ kokuma@感想文
ANOTHER WORLD の ももしゃん宅の40万記念のフリー作品をいただいてきました
もう 必死で走って頂戴しました タタタッε=ε=(((((((( *・‘ω・)っ
ウヒョヒョっヒョ- 怪しい ワタシ怪しい・・・
それでも止まらない〜〜ウっヒョヒョー ルイルイってば
桜子プレゼンツ@ベビードールつくしを食べちゃったの〜〜
萌え萌え萌えいっつも いっつも ワタシの萌えポイントを突いてくれるももしゃん
40万HIT おめでとうです♪