柚子酒サマ 777hit キリリク 

 

 

 

会社から出て車に乗りこみ、首元を閉めているネクタイに
指を差し入れ横にずらし少し緩めてキーを差し込む

 

こんな早い時間に帰るなんてどれ位ぶりだろ?

今日、やっと今まで取りかかってたプロジェクトが無事に始動して
落ち着いたから、久しぶりに早く帰れる

ココの所ずーっと忙しくて、うちに帰れるのは
午前0時をすぎるなんて当たり前だったから 眠い・・・

 

 

うちに帰ったら、つくしを抱きしめながらベッドでゴロゴロしよう

・・・ゴロゴロだけで終わるかな?

そして、夕方になったら近くの公園に散歩に行って、晩御飯を食べて

 

綺麗な月を見ながら手をつないで一緒に帰ろう

 

そんな事を考えると少しでも早く帰りたくて、早くつくしの喜ぶ顔が
みたくて、はやる心を押さえ切れずにアクセルを強めに踏み込んだ


 


家に着くといつものように使用人達が頭を下げてあいさつをしてくる
テキトーに返事をしながら、いつものようにつくしが飛んでくるのを
少しドキドキしながら待つ

 

結婚して一年程経つけど、オレはまだまだつくしにべた惚れで
未だにこんなコトにでもドキドキしてしてしまう
きっと、つくしは鈍感だから気付いてないだろうけど・・・

 

でも、一向につくしが出迎えてくれる気配がしない

 

 

「ねぇ、つくしは?」

 

 

「若奥様は、本日は午後から西門様のところでのお茶のお稽古
 でございます」

 

婚約してからつくしは、花嫁修業と称してあれやこれやと
習い事を課せられていた

いやならいいよ・・・。て言ったんだけど、もともとが
負けず嫌いな性格だからか

「途中では投げ出せないよ。こーなったらいろんなことを
 極めてやるんだっ!」ってたくましいコト言っていた

 

「・・・そっか、ありがと」

 

とりあえず部屋で堅苦しい、未だに着なれないスーツを脱いで
ベッドにボフッとダイブする

昼寝でもしようかと思ってたけど

やっぱ、つまんない。

せっかくこんなに早く帰ってきたのに、つくしが居ないなんて
驚きながらも喜ぶ顔が見たかったのに・・・
こんな事なら電話入れとけば良かったな。
なんてことを色々考えてたら眠さもどこかに行ってしまった

そうだ、迎えに行って驚かしてやろう。
無造作に放り投げた車のキーをもう一度持って部屋を出る


 

 

 

 

総二郎の家へ着くと使用人が、まだ「東の茶室」で
稽古の途中らしい事を教えてくれる

邪魔すると、きっとつくしに叱られるだろうから
久しぶりに総二郎の家の中庭でも散歩しようかな

庭の水音と緑のゆれる音しか聞こえない、時間の流れが
止まった様な庭からちょうどつくしの居る茶室が見える

つくしは当たり前だけど着物を着て、漆黒の髪をゆるくアップにして
いつものとはまるで別人のように感じる

楚々としいて知らない人のようだ
見慣れないその姿が、ものすごく綺麗で見とれてしまう

いつもあんな姿を総二郎に見せてるなんて我慢できないな
ほかにお茶のせんせー探させようかな・・・そんな事を思ってると


稽古も終わったのか、ふたりでなにやら楽しそうに話して
つくしが着物に似つかわしくなく頭を振って大笑いしたときに
ゆるく結い上げた髪がひとふさ、はらりと落ちた

それを総二郎がそっと近寄り指で掬って直してやっている
つくしは真っ赤になってお礼を言っている

 

 

なにやってんの・・・!慌てて窓から茶室に乱入する

 

「うおっー!類、なんだよ。お前どっから入ってくんだよ、
 びっくりするじゃねーか!」

総二郎がぎゃーぎゃー騒いでるけど知らない

つくしを後ろから抱きしめて耳元で囁く

そんな姿、総二郎なんかに見せちゃダメ・・・   

そして、つくしを抱きしめたまま総二郎にヒトコト言っておく

 

 

「総二郎、つくしはオレのモノだから。」

 

「・・・類、久しぶりに会っていきなりそれか・・・安心してくれ・・・
 オレには牧野がどーしても女に見えねぇから・・・」

 

あきれ返りながらそんな事を言ってる総二郎は無視して
つくしの腕を引っ張り、屋敷を出て車の中に放り込む

 

そのままエンジンをかけて乱暴にアクセルを踏み込んで急発進する

つくしは訳がわからずにポカンとしてるけど、オレの中で膨らんだ
嫉妬はしぼむ事はなく、無言のままで家までの道のりを運転する

なんだよ・・・総二郎に髪なんて触られて真っ赤になるなんてさ

なにを話し掛けられてもムカムカは収まらない

 

 

「ねぇ・・・仕事で疲れてるのにわざわざ迎えに来てくれたの?
 ・・・すごく嬉しいよ。ココの所ずっと忙しそうで、ゆっくり話も
 できなかったもん・・・寂しかったから。すごく嬉しい、ありがとう 類」

 

だけど、頬を赤く染めて上目遣いで、見慣れない着物姿でそんな風に
いわれると知らん顔なんてできない

 

「・・・早く帰って驚かしてやろうと思ったのに、つくし居ないんだもん」

 

 

ついつい本音が出ちゃうよ。きっと今のオレの顔は赤いだろう
けど、つくしの顔もまけないくらい真っ赤だ
真っ赤になりながら、オレのスキな笑顔をこっちに向けてオレの肩に

コトンと頭をのせてくる。首筋に掛かるつくしの息が熱い

 

はやく家に帰りたい。
そして、つくしをおもいっきり抱きしめてキスしたい。
いつまでもふたりきりでベッドでゴロゴロしていたい。


 

 

でも着物脱がしちゃうのはちょっともったいないな・・・

 

 

 

つづくアリ

 

 

 

■あとがき■

柚子酒サマ、お待たせ致しました〜
人様のリクエストにお答えして書くなんて
初めての事だったんで思いのほか時間が
掛かってしまいました・・・ゴメンなさいね

いかかがでしょう?リク通りになってますでしょうかしら・・・汗
「嫉妬ののち甘甘な新婚生活を垣間見てみたいです」

ルイルイをものすごくバカバカしい事でやきもち焼かせてしまいました
だって・・・ルイルイにあんまり本気な心配させたくないだもん・・・
おまけに甘甘じゃないしねー・・・

・・・・・だって、だって・・・・・・
甘い甘いつづき・・・Rになってしまいそうなんだもん
ラブラブ=R しか思いつかない発想の貧困さ・・・


難しかったけど楽しんで←自己満足 書けました!
すてきなリクを柚子酒しゃまありがとう!
柚子酒しゃまに楽しんで頂けますように・・・どうぞお受け取り下さい
返品はできませーんw

                          kokuma@


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