りなサマ  77777hit キリリク

 

 

 

些細な事で喧嘩して、牧野からの夜の定期便

”携帯電話でのオヤスミ” がなくなって、今日で1週間と1日目

 

 

こっちから連絡を入れても 「電源が入っていないため掛かりません」

なんて冷たい機械のような声が聞こえるだけで

牧野の明るい声は聞こえない

 

 

ホントはすぐにでも逢いに行きたいんだけど、仕事が忙しくて

こんな時にかぎって、あっちへ出張、こっちへ出張。

なかなか時間が作れない

 

それに、ちょっとだけの意地が邪魔する

 

 

 

はぁ、 一体なんなんだよっ・・・。

 

 

 

 

1週間と1日前

「もうっ、いい!」っていう牧野の怒鳴り声とともに

ガシャンっとケータイが何かにぶつけられたような音

 

その後すぐにプッツリと電話は切られて非情なプープーって音しか

聞こえてこなくなったオレの電話・・・。

 

 

 

牧野がなんでそんなに怒ってるのか・・・?

牧野がどうして電話をくれないのか・・・?

 

全く見当もつかない・・・

オレ何したんだろ・・・

 

 

 

でも、牧野の声を1週間と1日も聞けないなんて考えられない

 

もう、オレの中でイライラが募り募って

もう、牧野禁断症状が出てて

 

逢いたくて 逢いたくて 逢いたくて

声が聞きたくて 話がしたくて

”花沢 類” って呼ぶ声が聞きたくて

あいつの温かい笑顔が見たくて

柔らかな頬に触れたくてキスしたくて

牧野の潤んだ瞳で見つめられたい

 

 

 

結局訳がわからないままに、我慢の限界を超えて

仕事の後の会食を無理やり早めに切り上げて

何の連絡も無い牧野のマンションを訪ねた

 

 

オートロックを鳴らしても、何の応答も無くて

見上げた牧野の部屋には明かりさえも点いてない

 

いくら早めに会食を切り上げたと言っても

時計の針はすでに夜の10時を廻ってる・・・

 

いつもの牧野なら確実に仕事を終えて家に帰って

御飯も食べて、お風呂にも入って、くつろいでる時間なのに

 

 

オレのことキライになっちゃったのかな・・・

オレのこと見限って、他の誰かの元に行っちゃったのかな・・・

 

 

そんなくだらないコトを考えて焦ってスーツの内ポケットに

入れていたキーケースから牧野に貰った合鍵を出す

 

 

オートロックに差し込んで開いた扉に飛び込んで

慌ててエレベーターに飛び乗って牧野の部屋を目指してボタンを押す

 

いつも以上に遅い速度に感じるエレベーターの動き

チンっと古めかしい音がなって10階に着いた、と同時に飛び降りて

牧野の部屋のドアに鍵を差し込んでガチャガチャと開ける

 

 

いくら広い部屋に引っ越したっていっても1LDKとか言うらしい部屋は

入ってすぐに家全体の状況が掴める

 

 

なにやらヒトの気配がするから

きっと牧野は家に居るんだろうな

 

 

・・・よかった。

たったそれだけの事に、安堵のため息さえ漏れる

 

 

ちょっと安心して落ち着いて、靴を脱いで家の中に上がり

廊下の突き当たりのリビングへと続くドアを開け中へ進む

 

やっぱり真っ暗だけど、リビングの隣りに位置する牧野の寝室の

ドアの隙間から少しだけ薄明かりが漏れている

 

軽くノックをして 「・・・牧野・・・? 」 声を掛けながら

部屋に入ると、苦しそうにハァハァと肩で息をして眉間に皺を寄せた

赤い顔の牧野がベッドに横たわっていた

 

 

 

 

驚いてベッドの傍に駆け寄って、膝をついて牧野のオデコに

手を当ててあまりの熱さにさらにビックリする

 

 

一体いつから、こんな風に寝込んでたのか。

何で俺にヒトコト言ってくれなかったんだよ。

 

とにかく今は牧野の熱を下げる事を考えないとな・・・

 

 

ポケットからケータイを取り出して、花沢の家に電話を入れて

手伝いのものを何人か寄越して貰い、医者の手配も頼んでおいた

 

 

苦しそうに寝てる牧野の手を握り締めて、部屋の中を見渡すと

いつもキチンと片付いている部屋も少し乱雑に散らかっている

 

 

何日くらい、こうしてひとりぼっちで寝込んでいたんだろう

 

 

こんなに高熱の弱った体でひとり寝込んでいたのかと思うと

仕事なんて放っておいて、つまらない意地なんて放っておいて

もっと早くに牧野のところにくれば良かった

そんな後悔で胸の中がいっぱいになって握り締めた手に

力を入れてギュっと握ると 「う・・・ん。」と苦しそうに少し寝返って

牧野が目を覚ました

 

トロンとした目を擦りながら、ベッドから体を起き上がらせて

 

「・・・ハナザワ ルイ? 」 って夢でもみてるような口調で

オレを熱く見つめて、オレのほうに手を伸ばしてくる

 

熱で頭がスッキリしない上に、もちろん寝起きで寝ぼけてる

いつも以上に幼く映る牧野が愛しくてそのまま抱きしめる

 

 

「なんで、知らせてくれなかったのさ。」

 

 

「・・・ゴメン。あたしも寂しかったの。もっとギュってして」

 

 

少し拗ねた口調で、熱で浮かされている牧野を責めてしまってるのに

かわいい事をいう牧野が堪らなくて、1週間と1日連絡が

取れなかった事なんてどうでも良くなってきつく抱きしめて

熱い牧野に熱い口付けをする

 

 

「・・・あ・・ん、風邪移っちゃう・・・」

 

 

そんなコトを呟きながらもしっかりとオレにしがみついて

オレの首に強く腕を廻して舌を絡ませてくる

 

 

熱い体は更に熱くなって、絡ませている舌からも熱さが伝わる

どんどんと熱が上がってるようで

あんまり無理させたくないから名残惜しいけど体をそっと離して

牧野をベッドに寝かしつける

 

愛しさを込めて髪をなでながら

柔らかく頬をなでながら

逢えなかった1週間の寂しさを埋める

 

 

 

「花沢類・・・、ゴメンね。この前、怒って電話切っちゃたでしょ・・・?」

 

言いづらそうに上目遣いでオレを見つめてボソッと

「あたし・・・見ちゃったの。」 

 

・・・って?

 

何を見たんだろう? 

オレそんなに怒らせるようなことしたかな?

頭をフル回転させて1週間と1日前を思い起こす

 

 

牧野はすごく言いづらそうに、言いたくなさそうに。

俯いてシーツを指で絡ませて弄びながら

ボソボソっと呟くように話し出した

 

 

「先週の金曜日ね・・・・仕事がね、早く終わったから・・・
 花沢類に逢いたくて・・・会社の近くまで行ったの。
 そしたら
 ・・・会社の近くで花沢類がすごくキレイな女の人と歩いてるトコ!
 仲良さそうに笑いながらさっ、楽しそうに笑いながら歩いてて・・・。

 あたしなんかよりもずっとお似合いのふたりで・・・ 
 あたしになんか全然気付きもしないで・・・、スタスタふたりで・・・ 」

 

 

最後の方は涙声になって、ポロポロと大粒の涙を零しながら

肩をヒックヒックと震わせて泣きじゃくってる

 

 

すげー、かわいい・・・。 

 

熱のせいなのか

風邪のせいなのか

 

いつもより以上に素直でかわいくて、聞いてるオレまで赤くなりそう

そのまま押し倒しちゃいたくなるほどにかわいい

そんなコトくらいで怒って拗ねて泣いてる牧野が愛しくて

寝ている牧野の隣りに座って膝に頭を置いて、頬をなでる

 

 

きっと、牧野が見てたのはオレが会社の前で取引先の社長秘書と

話してるところを見てたんだろう

確かにオレは、普段なら秘書でさえも牧野以外の女とはほとんど

笑って話す事なんて面倒くさくて無いんだけど

偶然にも、その社長の秘書が総二郎の親戚のコで

総二郎のバカ話を聞いて思わず吹き出しちゃったんだったけ・・・

 

 

「くすっ、嫉妬してくれたの?
 あいにくだけど、あれは取引先の社長秘書だよ。
 たまたま、総二郎の親戚のコだったんだよ

 そんなコトでヤキモチ妬いて、こんなに熱があるのに

 連絡もしてこなかったの? 」

 

 

「ホントに!? あたしが勘違いしてただけ・・・? 
 あんなに、怒っちゃったよ。切れまくっちゃったのに・・・」

 

熱で赤い顔を更に赤くさせて、相変わらず動揺すると

ベラベラと捲くし立ててる

 

シーっと牧野の唇に指を押し当てて、屈んで牧野の耳元でそっと囁く

 

 

「嫉妬してくれて、ありがと。 それよりも・・・
 早く風邪、治しなよ・・・ オレ・・・我慢の限界 」

 

 

わかってないな 牧野

オレがお前以外の女を好きになるわけなんか無いのに

 

オレが好きなのはお前だけで

オレに必要なのはお前だけなのに

 

オレの中のお前はオレの一部で欠かせない存在なのに

 

たった1週間と1日連絡が取れないだけで、こんなにも焦ってしまう

お前が絡むと感情が揺れて、平気じゃいられないんだ

 

お前を愛してるから

お前を離したくないから

 

 

ソロソロっと牧野が起き上がり、オレの首筋に手を廻し

オレの肩へ顔をうずめながら甘い甘美な囁きを落とす

 

 

「・・・あたしも我慢の限界だよ。 花沢類に逢いたくて、触れたくて」

 

 

どちらからともなく見つめあい、ふたつの唇が重なり合う

 

 

 

end

 

■あとがき■

りなさん、77777hit ありがとうございました!
そして・・・めちゃめちゃお待たせいたしました。反省してもしきれないほどに・・・

つくしへの愛が深いための独占欲をぶつける類
頂きましたリク内容です・・・

しかも・・・リク頂いた内容とは・・・違う。違う。違う〜!!

あぁ、ゴメンなさい。これだけお待たせして、こんなものしか書けないkokuma@を
どうかお許しください・・・

正直! 難しかったです〜。

リク内容は完全無視で突っ走ってしまいましたが、
愛だけはシコタマ詰め込んでおきました

笑って許していただけるとうれしいです。

ど〜ぞ♪ りなさん。 お好きにご活用ください ←?

 

 

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