ともままサマ  123456hit キリリク

 

 

 

 

オレの彼女はすごく鈍感

もう、呆れ返るほど鈍感

 

 

いつでもオレがヤキモキしてるコトわかってる?

隣りで微笑むオレの愛しの牧野・・・

 

 

いい加減 気付いてよ

 

 

 

 

 

愛してるとか、好きだとか

 

 

 

 

 

その日も、あんまりにも天気がいいから

いつものように講義をサボって

パティオで寝っ転がって、ボーっと空を眺めてると

ドタドタと賑やかな足音が近づいて

遠のいて行きそうになっていた意識を呼び戻す

 

 

眩しい光を遮るように細く目を開けると

逆光にさらされて背中に大きな太陽を背負って

明るく眩しく笑う牧野が

頭の上から覗いてる

 

 

「また、サボってる」

 

 

そう言ってクスクス笑いながらオレの隣りに腰を下ろして

後ろに手を付いて顔を大きく上に向けて

同じ様に空を見上げる

 

 

 

牧野とこうやってふたり

何をするわけでもなくボーっとする時間が一番好き

 

オレにだけ見せる

気を許したボケッとした幼い表情

 

 

オレたちふたりだけの大切な時間

オレたちふたりだけの秘密の時間

 

 

起き上がって牧野の肩に頭をコトンっと置くと

瞬間に顔を真っ赤にしてギャ-ギャ-と騒ぎ出す

 

 

ココは神聖な学校なんだよ!

誰が見てるかわからないのに

人前でそんなコトダメだよ!

 

 

もう、ありとあらゆる言葉で否定されて

ちょっと・・・ショックなんだけど。

 

 

もちろん鈍感な彼女はそんなコト

微塵も気付いてないみたいだけど

 

 

愛しい彼女にわかって欲しいから

みるみるうちに不機嫌オーラを出して

ちょっと拗ねてソッポ向いてみる

 

 

 

 

そっぽを向いてイヤな奴らと目が合った・・・

 

 

しまった・・・

なんて心底辟易してるオレになんて

まるっきりお構いナシに

 

カフェの方からコッチに向ってニヤニヤと

薄気味悪い笑いを満面に浮かべて

歩いてくるお邪魔虫2人組

 

 

「 る〜〜いく〜ん♪ ま〜き〜の♪ 」

 

 

見事にハモって、ニヤニヤした顔でオレたちの名前を

気持ち悪い猫なで声で呼ぶメンドクサイ親友達

 

 

二人揃ってにやけた顔で寄って来て

オレたちの隣に座り

 

 

イヤ・・・

確実に牧野に近いほうに座って

 

 

ムカッ・・・

そんな些細な事でも腹が立つ

牧野はオレのモノなんだもん

 

 

文句のひとつでも言ってやろうと口を開こうとした時

「類の言いたいコトはわかってるって」

「そうそう、牧野は類のモノ♪ だろ? 」

またまた見事なチームプレイで阻止される

 

 

 

なんなのさ。

なにがわかってるのさ。

わかってるんなら、さっさとアッチに行ってよ

 

 

 

そんなオレの願いも虚しく

恒例のように牧野をからかい始める二人

 

当たり前のように真っ赤になって俯いて

ギャ-ギャ-と騒ぐ牧野

 

 

相手になんかしなきゃいいのに

いちいち頬を染めて反応するから

奴らがおもしろがってからかうんだから

 

 

オレの彼女なのに

オレだけの彼女なのに

 

 

そんな顔も

あんな顔も

どんな顔も

他の奴に見せちゃダメ

 

 

オレだけに見せてくれればいいのに

 

 

 

いい加減ムカツイて、スクっと立ち上がり

牧野の手を引き無理やり立ち上がらせて

奴等をギロリとヒト睨みしてツーンっと

顔をソッポに向けてスタスタとその場を後にする

 

 

 

その場にマヌケに取り残された親友二人が

ニヤッと笑ったのも知ってる

 

二人でパーンっとハイタッチで手を合わせて

「オレ達って、あいつらの潤滑油だよな〜♪

オレ達ってトモダチ思いだよな〜♪ 」

なんて語尾に♪マークまでつけるように弾んで

ふざけたコト言ったのも知ってる

 

 

 

・・・何が潤滑油だよ

ヒトの彼女で遊びたいだけのくせにさ

 

 

 

イタイイタイイタイイタイってうるさい牧野も無視して

手を引っ張りながらスタスタと進む

 

 

 

誰も居ないところへ連れて行きたい

鳥かごにでも入れてずっと眺めていたい

オレのポケットに入れて独り占めしたい

 

 

 

だって オレの彼女だもん

だって オレの彼女の笑顔だもん

 

オレだけで独占して楽しんで何が悪いのさ

 

 

 

 

そのまま久しぶりに高等部の非常階段へ行って

ドカッと懐かしい定番の場所に座る

 

牧野もオレが掴んだ手首をフーフーしながら

オレの隣りにちょこんと座る

 

 

そんなに強く引っ張ったつもりは無いけど

少し赤くなっちゃった牧野の手首を取って

漆黒の瞳を真っ直ぐに覗きこみながら

チュッと派手に音を立ててキスを落とす

 

 

案の定、顔を真っ赤にしてギャーと

色気もしゃしゃりも無い大声で騒ぎ出す

 

 

うるさ・・・、いい加減慣れてよ

あんた、オレの彼女なんだよ

ホントにわかってるの?

 

 

 

頬を赤く染め上げてジロッとオレを睨みつけてる

牧野を真っ直ぐに見つめながら顔を近づけて

ずっと ずっと 聞きたかったことを口にする

 

 

「・・・ね、牧野。 オレのことスキ? 」

 

 

「えええっ! 」 

 

なんてこっちが驚くほどのでかい声で

叫んどいて、その後絶句するってどういうことさ

結構傷つくんだけど・・・

 

 

「あんた、オレのことスキってまだ言ってくれてないよね」

 

 

それでもめげずに詰め寄って問い詰めるオレは

なかなかケナゲだと褒めてやりたい

 

鈍感で人一倍テレやな彼女を持った宿命だと

嘆き悲しみながらも諦めない

オレはなかなかケナゲだよ

 

 

 

だからさ、牧野。

涙ぐましい努力を認めてくれてもいいんじゃないの?

 

 

 

「あああああああああ当たり前じゃない・・・・」

 

 

 

あんた、何回 ”あ” を言うのさ・・・

そんな無駄に ”あ” を言うんだったら

他にもっと言うコトあるだろ

 

 

愛してるとか、好きだとか・・・

 

 

そんな言葉を聞きたいのにさ

全く牧野は ホンットにわかってない!

 

 

ムカッ と来て 

ムカッ ムカッ として 

ムカッ ムカッ ムカッ が収まらなくて

 

 

ツーンっと、牧野の反対側に顔を背けた瞬間に

何かがオレの唇を掠めて、オレの首筋に重みが掛かる

 

 

鼻をくすぐる牧野のシャンプーの香り

頬を撫でる柔らかな牧野の髪

恥ずかしそうに上目遣いで見つめてくる

美しく潤んだ漆黒の瞳

 

 

そして・・・

 

 

甘く耳元で囁かれる

聞き逃してしまいそうなほど

小さな小さな甘美な囁き

 

オレのココロの刺を溶かす

魔法の言葉

 

 

「るい・・・大スキだよ」

 

 

そして、もう一度  

唇に温かいモノが到達する

 

 

 

鈍感な彼女とオレの攻防戦

 

 

今回はオレが KO ノックアウト

いや いつもオレが KO ノックアウト

 

 

 

惚れたもん負け・・・

 

 

 

牧野がオレに抱きついてたから

オレの頬が赤く染まった事が気付かれなくて良かった

 

 

鈍感な彼女のちょっと反則技に酔いしれて

オレからも深く熱い口付けをお返しした

 

 

・・・やっぱり

・・・案の定

 

ギャ‐ギャ‐と騒ぎ出したけど 知ーらないっ

あんたが誘ってきたんだろ・・・?

 

ね、牧野。

 

 

 

end

 

 

■あとがき■

ともままサマ お待たせいたしました。
頂いたリク内容、お優しく甘めの類つくと言う事でしたので
好き勝手に書きなぐってしまいました・・・

相変わらずたいした話ではありませんが
ともままサマえへの愛はたっぷりずっぷり染みこんでます♪

へっぽこ話ですけどご笑納くだされば幸いです。

ともままサマ 123456hit ありがとうでした〜 

 

 

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